第38話 ”難しい”ほど簡単な反応はない!-営業で絶対に使ってはならない言葉

---あなたは無意識のうちに使っていませんか?”難しい”という言葉を。責任放棄にも等しいこの言葉を意図もなく使うことに全く効果はありません。営業のみならず日常のコミュニケーションにおいても簡単に語られる言葉についてです。---

「営業って難しいですよね。いろんなお客さんがいていろいろな対応をしなければならない。それが上手くいくときもあればそうでもないときもあります。本当に難しいです。市原さんはセールス現役時代どうでした?」

都内の金融機関で新規開拓営業をするKさんとの会話の一幕です。

「Kさん、ずいぶん簡単に”難しい”とおっしゃるのですね。でもちゃんと営業マンとしてご活躍じゃないですか?」

との私の問いにすかさず

「いえいえ。そんなことありません。」

想像どおりの反応です。

他人の褒め言葉を受け入れず、自分の行動を認められない。

(ご参照:第28話無意識のコミュニケーションー営業先で褒められた時の第一声→無意識のコミュニケーション-営業先で褒められた時の第一声 | コミュニケーションコンサルティング (com-cons.com)

自己肯定感が低く当事者意識に乏しい典型的な会社勤めのサラリーマンです。

「Kさん、他人の褒め言葉を受け入れず、自分の行動を認められない状態で

Kさんは一体何を得ていますか?」

「、、、分からない、、、何だろう、、、」

「ではもしKさんあなたが社長だとしたらどうですか?」

「もし私が社長だったら、、、、、、簡単に難しいという言葉を使ってあきらめたりしないです。だってお客さんに信頼されなくなり他社に行ってしまうかもしれない。そしたら会社が苦境に立ちます。」

「それで?」

「そうか!分かりました。

私は逃げてました。

難しいと言えば許してもらえると思っていました。

でも許してなんかもらえません。

安心していたのは私だけです。

クビにならないから甘えてました。

もう”難しい”は使いません。

社長になったつもりで営業します。」

Kさんが得ていたものは許してもらい安心できるということ。

でもそれは上手くいかなくても責任を負うことなくサラリーマンをし続けられるからです。

会社員営業マンどうしの”難しい”の応酬は頻繁にみられる光景でもあります。

”難しい”という言葉は自分に矢印が向いた自分のための発言なのです。

わたくしたちコーチは

「○○して下さい。○○しないでください。」

と行動を指導することはありません。

それはいつも申し上げているとおり人はまず他人の言うことを否定するから。

しかしながらコーチングには例外もあります。

それを続けている限り効果的でない状態が続くと思われる際ははっきりと指摘します。

効果的でない状態とは?

それは自己肯定感が低く当事者意識に乏しく、それが改善しそうにない時。

こちらから問いかけをしても自分から気づかない場合は明確に指摘し、行動レベルの指導をします。

あなたはどうですか?

自己肯定感が低く当事者意識が乏しくても安心できるぬるま湯にどっぷりと浸かっていませんか?

茹でガエルは熱くなって逃げ出せますがぬるま湯はやがて冷めます。

そしてやがて寒い冬が到来し凍って死んでしまうかもしれません。

自分が使っている言葉を見直しませんか?

弊社プログラムで自分の人生を自分で歩む人間に変わってみませんか?

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