第30話 本当のコーチング-リーダーであるための大前提
「Kさん、今日もフェアウェイをキープして、バンカーを徹底的に避けてあえて刻んででもパーを取る、脇から見てても安心出来るプレーですね。」
「それが僕のポリシーだからね。でも会社の方はなかなかそうもいかないのですよ。市原さん。」
「会社の方はなかなかそうもいかないのですね。ところでKさんはどういう社長なんですか?」
「、、、。どういう社長といわれても、、、、、、」
20年来のゴルフ仲間であるK社長とゴルフ場でのランチにおける何気ない会話です。
ゴルフに関しては自分のプレーヤー像とそこから必然的に求められるプレースタイルがはっきりと確立できている。
しかし、経営者としての目指す姿であるアイデンティティ(自己認識)とそこから導かれる経営スタイルが全く明確になっていない。
残念ながら一部の創業社長を除き、多くの企業経営者が自己のアイデンティティを確立しておらず、当然ながらそれを人前で語ることさえできません。
彼らはとても経営のプロとは呼べない悲しい状況です。
先代、前任のやり方を踏襲し何気なく経営してきて、今は何とかなっているだけの状態なのです。
「私は〇〇という社長です。」
「私は〇〇を大切にする経営者です。」
〇〇に入る言葉、フレーズが決まれば、そこから導かれる経営戦略は自ずと決まります。
次にその戦略に基づき計画を立案し、実行する。これだけです。
きわめてシンプルなこのプロセスも〇〇が決まらなければ絶対に始まりません。
また、経営者であるかどうかに関係なく多くの人に
「あなたはどういう人ですか?」とお聞きするとほとんどの人がK社長のように黙ってしまいます。
あなたはどうですか?はっきりと答えられますか?
「私は〇〇という人です。」
「私は〇〇を大切にする人です。」
自らの人生を自らの責任でしっかりと歩む。
リーダーであるあなたが目指すアイデンティティを持つことであなたの部下の人生とあなたをとりまく社会を彩り豊かな潤沢なものへと導くことができるのです。
自分のキャッチフレーズともセールスコピーともいえるアイデンティティを確立し、どのような人生を歩み、いつどこで何をするといった人生の行程表を作る。
では○○にはどのような言葉、フレーズを入れるとより効果的か?
まずは弊社コンサルティングを通じ、リーダーであるあなたのアイデンティティを確立してみませんか?
あなたがアイデンティティを確立した後はどのような世界が待ち受けているのでしょう?