第34話 本当のコーチング‐リーダーに求められる発想の大転換
「最近は楽しいニュースがなく、笑えないです。
うちの会社の連中もぶすっと下向いたまま。
業績改善してボーナスアップのご褒美で彼らを笑顔にしたいです。
どうしたら業績改善に繋がるコミュニケーションが取れますか?」
金属加工業のS社長からのご相談です。
「業績アップに繋がるコミュニケーションですね。
私の本業ですよ。お任せください。
でもその前に今おっしゃったことで気になることがあります。」
「えっ、僕なんか変なこと言いました?」
「『楽しいニュースがなく、笑えない』とはどういうことですか?もう少し具体的に教えていただけませんか?」
(→第33話リーダーのコミュニケーションー本当の質問力を支えるもう一つのもの:リーダーのコミュニケーション‐本当の質問力を支えるもう一つのもの | コミュニケーションコンサルティング (com-cons.com))
「コロナとかアフガニスタンとかロクな報道がない。楽しくないから笑えませんよね。」
「笑うのに理由がいるということですね?」
「、、、、、、」
楽しいから笑う。
多くの人はこう考えがちです。そして楽しいのには理由があると。
楽しいという感情あり、それが笑いという行動に繋がる。
例えばお笑い番組を見て、これはなかなか楽しい、だから笑えるという理由があるように無意識のうちに感じています。
そこにはまず絵を見て、話を聞いて、その内容を分析して、感情が沸く、そして最後に笑うという行動につながるというプロセスがある。
こう決めつけているという人が多いようです。
笑うから楽しい。
あなたはこう考えたことはありますか?
順番を変えてみませんか?
笑うという行動が楽しいという感情を生み出す。楽しいという感情が生み出されるのには理由はない。
行動と感情は表裏一体の関係にあります。
無意識の行動が感情を生み出すします。
知らぬ間に早足で歩いていて、ふと何かに焦っている自分に気がつく。あなたにこんな経験はありませんか?
笑うから楽しい、楽しいから我を忘れて仕事する、そしてそれが業績アップに繋がる。
頑張って仕事すれば業績が改善する、だから楽しくそして笑える、という従来の発想を変えてみませんか?
何事にも正当な理由を求め、論理的な考えに固執する。
まず論理ありきの発想であなたはどのように未来をリードできますか?
ゼロを1にする真のリーダー
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