第59話   経営者が理解すべき人間の仕組みとは?ーエクゼクティブコーチングでの考え方

 

---エクゼクティブは部下の人生を握っています。そのために絶対必要なことがあります。それは人間の仕組みに関する理解。人間は感覚、感情、思考、そしてあなた自身によって構成されています。きょうは他人を理解する上でエクゼクティブが知っておくべきあなた自身とは何かを説明します。---

「市原さん、部下が辞意を表明しているのです。『思考と身体が言うことを聞かなくなっているから会社を辞めたい』と。私は『思考はあなた自身。焦らずゆっくりやればいいんだよ。』と考え直すよう促しているのです。」

「Iさん、ちょっと待ってください。」

三度(みたび)出ました。”ちょっと待ったコール”。

研修教育機関を経営するIさんとのやりとりです。

【エクゼクティブが持つべき最低限の知識とは?】

エクゼクティブに必要なのは人間の仕組みに関する理解です。

ひと昔前は根性論一辺倒でも部下はついてきました。

経営者の価値観を一方的に押し付けてもそれなりの給料さえ払っていれば社員は我慢をしたものです。

*働く理由にお金ではなく社会貢献やゆとりなどを第一にあげる若者が多い現在、彼らの人間性を無視したかのような経営者の発言は逆に離職を促してしまう可能性があります。人間性を尊重するということは人間の理解に他なりません。

(*下線部参考出展 Z世代(90年代後半から2000年代に生まれた世代)が就職先を決める理由は「社会貢献度の高さ」 | Books&Apps (tinect.jp) )

【あなたはあなたの司令塔】

人間の仕組みは次の通りです。

あなた⇔思考⇔感情⇔感覚

このフローが何を意味するのか簡単な例で説明します。

感覚:寒い、熱い、うるさい、恐いなど無意識のうちに感じること。思わず出る「寒っ」がこれです。

感情:好き、嫌いが代表です。寒いと無意識に感じると同時に「寒いのは嫌い。」という反応がこれです。

思考:文字どおり思ったり考えたりすること。言葉を介して思考はなされます。

意識的に物事を考えることがあれば、無意識のうちに思考することもあります。

数学の問題を解いたりするのは前者です。

対して物事をオートマチックに悲観的に捉えてしまったりする癖などが後者に当たります。

「寒いのは嫌いだから、エアコン点けよう。」というのが思考ですし

「寒いのは嫌いだから、エアコン点けよう。でも電気代かかるからやめよう」も思考です。

あなた:意識して思考を選択する存在です。

自分でこうしようと決めて実行に移すのがあなたなのです。

上記の例でエアコンを点ける、点けないを決めるのがあなた自身なのです。

あなた自身が客観的に自分の思考を意識的に認識し、選択しているのです。

いくつもの自分の思考パターンを上から自分で見ているのがあなた。

そしてそのなかから選択をするという点でまさに司令塔といえます。

【本当に本当にあなたはどうなりたい?】

人は思考そのものが自分自身だと考えがちです。

「私はこういう人間だから、、、」「ついつい弱気になっちゃうのよね~」

これらはあなたの思考にしかすぎません。

無意識に発生する思考パターンを自分自身と勘違いし誤った自己認識をしがちです。

これは思考にあなたがコントロールされてしまっている状態です。

他に考えられる思考パターンはないのかを自ら見つけ出す、その上でいかなる思考を選択するかをあなた自身が決めないといけないのです。

本当に本当にあなたはどうありたい?どうなりたい?を問う作業をするのがあなたなのです。

繰り返します。思考はあなたのパーツの一つです。

どのパーツを使うのか決めるのがあなたなのです。

I社長は辞意を表明した社員に

「思考と身体がいうこときかないことを分かっているあなた自身がいるんだね。

思考はあなた自身ではない。本当に、本当にあなたはどうなりたいのですか?」

と聞くべきなのです。

他人の人生を左右するエクゼクティブは人間の理解なくして真のコミュニケーションを取ることは出来ません。

コミュニケーションコンサルティングはエクゼクティブであるあなたのコミュニケーションを飛躍的に向上させます。

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